学習の取り組みのために参考にした書籍

小学校低学年の時から、理解はしているように思えるのに何かがおかしい・・・とずっと疑問に思っていて、調べていくうちに「2E」という言葉に出会いました。
「2E」の説明をすると、まずギフテッドの説明をしないといけなくなるのですがギフテッドの概念はここでは省略します。ギフテッドと何らかの障害を両方抱えている人たちのことを2Eと呼びます。(twice exceptional children  二重に例外的な子ども、の略です)

療育の先生も、もちろん主治医の先生も、ギフテッドだの2Eだのということを教えてくれることはありませんでした(そもそもそういった概念を持っていないと思います。以前に療育の先生にちらっとギフテッドの話をした時に、サバンのお子さんの事例を出されて、「おまめくんは違うんじゃないかな?」と言われたので、その後相談はしていません。)

そんなこんなでずっと感じていた違和感を何だろうと思っていたのですが、ギフテッドという概念と2Eという概念を知った時、これかも・・・と思ったのが小学校1年生の秋頃だっただろうと思います。

感覚過敏や不安感もギフテッドのOEに当てはまるし、それ以外のギフテッドの子どもの特徴にも当てはまることが多かったです。唯一当てはまらなかったのはWISCの数値ではあったのですが、実際どこかで認定してもらって支援を受けることができるわけではないので、自分の中で当てはまると感じてそれに応じた関わりをすることには、何の問題もないことだったので。

唯一1年生から3年間プレイセラピーを受けていた心理士さんが、具体的な関わり方の方法を教えてくださったり本を勧めてくださったりしました。
心理士さんが勧めてくださった本はこれ。

ギフテッド 天才の育て方 
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天才の育て方って・・・タイトルが本当に良くないと感じています。
(内容がとても良いだけに、いつかタイトルを変えて再版してくれないだろうか)

心理士さんが、おまめくんに似ている子ども達の事例がたくさん載っているから読んでみるといいよ、と。
(心理士さんは、WISCの数値は中学生になったら言語と知覚は高い数値に揃うから今の数値は逆にあてにならない(問題点が見えにくい)。逆にこの先もワーキングメモリと処理速度はそんなに変わらないからもっと差が開くよ、と言われていました。まだ中学生ではないけど6年生でそのようなバランスになっていったので、心理士さんはおまめくんの特性を見てこの本に出てくる子ども達に似ていると当時から思われていたのだと思います。)

実際この本を手にとって読んでみると、本当に具体的な事例がたくさん載っていて、大変参考になるものでした。
特に第4章、視覚優位型の子どもたちへの特別支援教育、という部分のCくんの事例がとても参考になりました。
C君は小学校を日本の公立小学校で過ごし、非常に好奇心が旺盛なのに読字・書字に困難を抱え、「努力不足」「怠けている」というマイナス評価をたくさん受けます。
中学は私立に進みますが、先生との相性や教科によって成績が良かったり悪かったりと極端な結果を出します。
結局、イギリスの学習障害の対応を行なっている高校に進学し、特別なカリキュラムで学びます。試験も時間延長やスペルミスを減点対象にしない、紙の色を変えたものを用意してもらうなどの配慮を受け、建築を学ぶ大学へと進学、建築家の道を歩んでいるとのこと。(イギリスの学校での具体的な文字の学び方なども大変参考になります)

おまめ君が高校でイギリスに進学することは現実的ではないのですが、日本でこのような特別支援教育を受けることができたらどんなにいいだろう、と思います。
学校では無理でも、こういった学び方が向いているということを意識して家庭で取り組むなどでも随分違うのではと思います。

もう一冊、これは1年生の時に自分のブログでも紹介した本ではありますが、

算数の天才なのに計算ができない男の子のはなし
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これも天才という言葉が気になりますが・・・。
本を手にとってもらうためにはこのくらいのタイトルが必要ということでしょうか・・・。

この本はネット検索で自分で見つけたのですが、どうも概念理解はできているように思えるのに単純な計算問題を前にフリーズしてしまうおまめくんの状況ととても似ているものでした。(算数の天才ではないけれど)

小学校、特に低学年の学習は、「読み・書き・計算」がメインです。
学習の評価も「読み・書き・計算」が速く、正確に、綺麗な字でできているかを見られます。
こういった部分を苦手とする子どもたちは、学校、勉強というものがそもそも苦痛なものだと感じながら、時には怒られたりバカにされたりしながら、貴重な子ども時代を過ごさなければいけないのです。

もしおまめくんに、「漢字をみんなと同じように書くことができる」「字を綺麗に書く」「計算問題を速く解く」ことを目標に毎日学習をしていたら、これまであった知的好奇心はすっかりなくなり、毎日泣きながらひたすら「書く」ことをしなければいけなかったかもしれません。
さらにおまめくんは運動も得意ではありませんから、小学校時代はただただ苦しいものだろうと思います。

2Eという考え方に出会って、いろいろな方のブログでの情報や書籍などから情報を得ることができて、少なくともおまめくんが今生き生きと生活できているということはよかったと思っています。
2Eの子どもが最も苦労するのが中高生時代と言います。(小中学校での不適応、中学まで頑張った子でも高校でドロップアウトしてしまう2Eの子どもが多いとのこと)

支援級の所属を選択しないことにしているので、中高時代に負のスパイラルに陥らないように、丁寧に見ていかないといけないなと思っています。
最悪ドロップアウトしてしまっても、ホームスクールの準備もしておけば大丈夫なのかもしれませんが。家族も一緒になって追い詰めるようなことをしなければ、大きく心を傷つけることはないのかもしれません。
2Eの子は結構大学は大丈夫なことが多いようです。

中学進学に向けて、さらに具体的な対応について情報を集めて学んでいきたいと思っています。

書字障害のための具体的な支援

おまめくんは字を書くことに特に困難を覚えています。
学習障害や書字障害はなかなか診断がお医者さんから出ることは難しいのかもしれませんが、発達検査の結果と普段の様子を照らし合わせて、書字に困難を抱えるとして支援をしていただいていました。

これまでは、「ノートを使わない」という方法。
ノートの代わりにタブレットやパソコン、という方法ももちろんあるのでしょうが、普通の公立小学校ではまだまだ難しいのかなと思います。

板書自体にストレスを感じることと、書くことが遅いため書くことに一生懸命で学習内容が身につかないというマイナス面を考慮していただき、板書をしない方法で授業を進めていただいていました。
算数はドリルも使わず。
教科書の問題に直接書き込む形で問題に取り組んでいました。(教科書に書いているので繰り返し学習はしていないということですね)

国語も、新しい漢字はホワートボードに大きくことをして、繰り返し書くことはしないようにしてもらっていました。
漢字テストもありません。
カラーのテストは受けていますが、漢字の書きの部分は空欄で出しています。
テストの読解の問題などは書いていますが、本文にある漢字を見て書いているので問題はないみたいです。

社会も支援級で受けているので、ノートは無しになっています。
どのように授業をしているのかな?具体的には聞いていないので、今度おまめくんに聞いて見ます。

理科だけは普通級で受けているので、みんなと同じようにノートに書いています。
これはおまめくんの希望だったので。
それなりに頑張って書いています。
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写真では見えにくいですが、右ページ、
二酸化炭素が「二酸素」になっているし、なぜか「空気中の酸素」で終わっている・・・。書く時間がなかったのか、気持ちがそれたのか・・。
でも先生、花丸くれてます。結構頑張って書いているの分かってくださってるからかと思います。

これまでのこういった支援で、何より自己肯定感が下がらなかったのが良かったかなと思っています。
書くことの練習にはならなかったけど、ベストな選択だったかなと。

で、小学生のうちはそれでも問題ないのですが、問題なのが中学校以降。
理解が得られるとは想像しにくい・・・。

中学以降では(駄目元でも)タブレットやパソコンの導入を提案したいところですが、療育の先生のアドバイスでは、これまでの実績があるかないかで変わってくるとのこと。
(入試などの配慮は診断書+実績らしいです)

診断書自体は、学習障害ではなくとも、例えば自閉症スペクトラムやADHDでも問題ない場合も多く、うちの場合は今回のWISCの結果で処理速度が他の項目よりも低いことが明らかなので、特性のために書字に困難を覚える・時間延長が必要などを必要があればドクターに書いていただけば良いけれど、実績は積まないといけないので・・。

ということを小学校に相談したところ、支援級の先生から、卒業文集をパソコンで書いてみますか?と提案していただきました!
今は頑張れば卒業文集の作文を書くことは可能だけど、最近キーボード入力も練習中だし、手書きより入力した方が文章も浮かびやすいことが分かったので(小説書いた時に)、なかなか有難い提案でした。

どんな中学、高校に進学するかはわからないけど、最近ではどんな学校を選んでも課題が山ほどあるみたい。(公立でも私立でも)。
合理的配慮をどこまで期待できるかは未知数ですが、小学校でのサポートの実績ができるということは、今後にむえて一歩踏み出せたのかなあと思います。

書字に困難を抱える子どもたちが、メガネのように普通に道具で補える世の中になるといいのだけどなあ。
前例を作る、ということも今後のためには大事なことだし、こういった子どもたちがいることを伝えることを頑張っていきたいと思います。

共感覚 ミラータッチ現象

ミラータッチ共感覚とは
第三者が対象者に触れているのを見て自分が対象者に触れているのと同じ触覚が生じたり、第三者が対象者に触れられているのを見て自分が対象者に触れられているのと同じ触覚が生じたりする共感覚は、特にミラータッチ共感覚と呼ばれる。
Wikipediaより

というものですが、どうやらこの共感覚も持っていることが分かりました。
・赤ちゃんが木のおもちゃをなめているのを見た時に、口の中に木の味が広がった。
・蛍光灯を見ると手にジワジワした感覚がある
・ザラザラした壁紙を見ると手に触った感覚がある
などという感じです。

音に色が見える色調、頭の中に無限の数字の紙が広がっているというナンバーフォームもあるということですが、最近これらの感覚がより鮮明に感じられるようになったと言っていました。
「しんどい?」と聞くと、
「そうでもない」とのこと。

共感覚についてはあまり情報がなく、なぜ共感覚があるのかとか、発達の凸凹と関係があるのかとかよく分かりません。
あったところで本人が生きにくささえ感じなければどうということはないということですが、ミラータッチまであるというのはなんか心配になってくるというか・・・。

宮沢賢治さんは他人の痛みまで感じてしまっていたと聞きますが、さすがにそれはない、とのこと。
痛みまで感じるようではなかなか大変なのではと想像しますが、今のところしんどさを感じてないようなので、まあいいか、と思います。

11歳を過ぎて、周りの子との違いが目立ってきたように感じています。
周りの子と比べるということはとっくにしなくなっていたはずだけど、ふとした瞬間に将来への不安の波が襲ってくることはやっぱりあります。
低学年の時と違って、進路、自立、という時期が近づいてきているからだとは思います。
社会の中で、自分らしさを大切にしながら生きる居場所を見つけられるといいのだけど。

共感覚の話を久しぶりにしてきたので、ふとそんなことを考えてしまいました。
いろいろと前向きに考えていかないといけないな。気を取り直そう!




隠れディスレクシアの疑い

おまめくんのディスレクシア疑惑は低学年の頃からありました。
ただ、本は好きでよく読んでいたので、「読み」の部分の困難さについてはよく分からないなあと思っていましたが。
ディスレクシアのことを詳しく書かれている on dyslexia のブログの中で、「隠れディスレクシア」という記載を見つけ、これかも・・・と思いながら過ごしていました。

たくさん引用したい部分はあるけれど、私が特に気になっている部分を引用します

このイライラするパターンは、2eの子を持つ親にとってはおなじみのものだ。「勉強ができない」「成績が悪い」と言える程度には何かが欠けているものの、その子に合った配慮や対応が必要だと気づいてもらったり、それらを申請するほどには欠落は激しくない。2eの多くの子の例にもれず、隠れディスレクシアの子は「すき間に落ちてしまう」ため、問題の本質に気づいてもらえないのだ。
筆者が診ている隠れディスレクシアの子たちは、小学校では苦労する。潜在能力を大幅に下回る成績で、ただついていくだけでも超人的な努力を必要とする。
中高に入り、書くことの負担がさらに大きくなる(と同時に読む内容が複雑になる)につれ、次第についていけなくなる。その結果、往々にして失敗と失望の負のスパイラルに入り込んでしまう。そうなる必要はまったくないのだ。
早くに気づいてもらい、適切な介入を受けることで土台作りをすれば、こうした子たちは何でも学ぶことができる。そうして、元々持っている強い心に値する成功をつかめるはずなのだ。

引用 on dislexia より

おまめくんは6年生ですので、4月17日に全国学力テストを受けました。
国語Bと算数Bが壊滅的だったようで、おまめくんの課題が浮き彫りになりました。
(ちなみに、国語A、算数A、理科は大きな問題はなかったようでしたが・・・もちろん結果はまだです。)

国語Bはほぼ記述だったようでした。
書くことが困難なおまめくんには厳しいですね。頭の中で分かっていても文字に落とし込めず、固まってしまったとのことです。なのでほぼ空欄とのこと。

そして算数B。
最初の2問は問題なかったようですが、3問目のグラフの問題が相性?が合わない文章だったらしく、目眩を起こし、頭の中が気持ちが悪くて倒れそうになったと言っていました。
その問題は結局は飛ばしたけれど、その後の問題も手がつけられなかったという。

おまめくんからそんな話を聞いたので、問題見れたらな~と思っていたら、問題がネットに掲載されておりました。
とりあえず毎日新聞の記事をリンクしておきます。ご参考までに。

問題を見ることができたので、算数Bを一緒に見てみたところ、私が音読すれば問題なく解答できていました。
混乱したグラフの問題以降の、規則性を見つける問題(九九表と折り紙の輪っかの問題)は、読み聞かせなくても問題なく正答していました。最後の輪っかの色の問題などほぼ即答でしたから・・。
しかしテストのときには取り組めなかったのだから空欄です。テスト結果は最初の2~3問ができていたとして、20~30点くらいなんでしょう。
(せめて、そのように相性の悪い問題は読み込まずにさらっと飛ばして、頭が混乱する前に次の別の問題に取り組む、ということは現実的に改善できる方法の一つだと思います。)

おまめくんは「ディスレクシア」で間違いないな、と思った今回のテストの様子。
おまめくんは読書も好きで、長い小説なども読みますが、おそらく全体をイメージで読んでいて普通の読み方ではないのだと前々から思っていました。

隠れディスレクシアの場合、小学校の間は成績が落ちない場合も多いらしく、中学校・高校で書く量が増えていき、ついていけなくなる負のスパイラルに陥る危険性があります。
自己批判、失望、うつ、不安神経症などからくる2次障害も気をつけなければいけないです。

小学校の間は、「板書をしない」「ノートを使わない」という方法でサポートしていただいています。
算数は具体物を使って考え、書くときは小さなホワイトボードか教科書に直接書き込む。単純計算のドリルは全くやらない。(今年はとうとうノートとドリルを学校から購入しませんでした)
支援学級に所属しているので、このように個別な対応をしていただけていただけなのかもしれず、通常の学級の中でどこまで合理的配慮がなされるか、これは本当に未知の世界だなあ・・・。

特に書きに困難を抱えているおまめくんのようなタイプは、
●パソコンやタブレットなどの道具の活用
が一番なのかなと思っています。
これが中学校以降、学校の理解を得ることができるかどうか、が大きなポイントかもしれません。
そしてどうしても受け入れられず、本人が苦しい思いをするようならば、ホームスクールという選択肢もいつも持っておかないといけないな、と思っています。

学校以外のところでも学ぶ場所はたくさんあるし、通信教育で好きな分野を徹底的に学ぶのも良いかも。
場合によっては、「努力不足」「怠け」「やる気がない」と非難されるだけで支援の対象などにはしてもらえない可能性は十分にありそうなので、色々な選択肢を視野に入れておきたいなと思っています。